【桜(さくら)紋】
日本人は古くから七日もすれば散る桜の命の時を愛おしんだ。穀霊が宿る花と信じられ、桜の開花は山に住む田の神が田植えの時期を教えるために人里に下りてくる前兆とされた(高澤等著「家紋の事典」)

桜は美しい花であったため、これを文様として用いたことは『栄華物語』その他藤原時代の絵巻物に散見する。これを家紋に選んだのは、その優美なあ風姿によるもので、尚美的意義に基づくことはもちろんであるが、桜井氏および松平氏(桜井)・吉野氏・花木氏などがこれを用いたのは、その名字にちなんだものであり、指事的意義に基づくものである。

指事的意義とは、おもに名字にちなんだ紋章であって、紋章の形状を見て、その紋章がどんな名字を用いるものの家紋であるかがわかるものをいう。
ところで、この指事的意義には二種類あって、その一つは、直感的指事であり、紋章の形状をみれば、すぐに、どんな名字の家紋かが知れるものをいう。例えば、鶴氏が鶴を用い、鳥居氏が鳥居を用い、加藤氏が藤丸に加の文字を用いているなどの場合をいう。
その二は、暗示的指事であって、紋章の形状には直接その名字を表さないが、俗にいう「判じ物」の類で、多少思考を巡らして、わかるものをいう。例えば、吉野氏が桜を用い、五藤氏が一本の算木(さんぎ)に藤丸を用いる場合である。すなわち、桜の花は吉野を名所としているので、桜は吉野氏の家紋であることが推察される。また一本の算木は計算上五の数を代用しているので、一本の算木と藤丸によって五藤の名字と理解できるのである。暗示的指事に属する家紋は比較的少ないが、直感的指事に属する家紋は最も多い。さらに、この直感的指事家紋は三種類に分けられる(以下割愛)(沼田頼輔著「日本紋章学」)

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蟹桜 小山桜 小山蟹桜

山桜


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