【柊(ひいらぎ)紋】
柊はその昔・・『土佐日記』および『四季物語』には追儺(ついな)の儀式(節分の鬼払い)にこれを用いたことを記している。また、関東の風俗の追儺には、これを門戸にはさみ、「福は内、鬼は外」と叫びつつ、煎豆を投げ、それによって悪鬼を駆除して幸福を招来するものとしている。このように、柊には悪魔退散の功徳の力があると考えられていたため、これを家紋に用いた・・ように思われる(沼田頼輔著「日本紋章学」)

魔除けのシンボル・柊(伊藤幸作著「紋章 天地・草木」)

柊はモクセイ科の常緑小高木である。葉に鋭い鋸状の棘を持つことから、古くから魔除けの力があると信じられ、特に表鬼門(北東)に植えたり、また生垣としたりして利用された。節分には追儺(ついな)の儀式に柊と大豆の枝に鰯の頭をつけて門戸に飾り悪鬼を払った。文様としてもほとんどみえず、家紋としても、その発生状況は確認できない。信仰的意義によって家紋になったと考えられる(高澤等著「家紋の事典」)
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抱き柊に鳥居 柊に打ち豆
(市の橋柊)



抱き柊に鳥居

左図が「平安紋鑑」に掲載されている図案である。作図しながら疑問に思った部分が中央図に示したAとBである。

まずはAについて。”抱き”と言えば通常は右図のように分離して描く。最初は印刷機の精度によって(もし原図を縮小しているならその過程で)原図は分離しているのに合体した状態でプリントされてしまったのか?と思ったが、その図案の上部三か所とも分離してプリントされていることを見ると、やはり何か意図があるのだろうと考え、まずは合体した状態で作図した。

次にBについては、これは単に製版過程での精度によって左側の葉だけに葉脈(蕊)が入らなかったように思うが、故意に描いてないのかも知れない。

AとBの真相がどうであれ、「抱き柊」の中に「鳥居」を置けば「抱き柊に鳥居」という呼称にはなるので、自分の解釈で作図し直したのが左図である。いつの日かその真相が判明次第、必要に応じて図案を修正したいと思う。(2015.5.28)
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