【釘抜(くぎぬき)紋】
◇│状の座金とテコからなる、テコの原理を応用した、大きな釘をぬく際用いる長大形の古い現存しない大工道具。千金・万力、また九城(くぎ)抜きとも称され、九つの城を攻め落とす力を持つとされ、軍事的な縁起で家紋にされた。(伊藤幸作編「日本の紋章」)

これを家紋に採用したのは、形があっさりしていて、見分けやすいことと、そのうえ万力という名が尚武的意義を持つことも、後世にいたって武家がこの紋章を歓迎した(沼田頼輔著「日本紋章学」)

家紋をクリックすると図案通りのアイテムページに、
呼称をクリックすると図案とは白黒が反転したアイテムページに移動します。

一柳釘抜 一柳家二重釘貫 違い釘抜 丸に違い釘抜
(違い釘〆割)
丸に違い釘抜
(八つ割り)
丸に釘抜


不正確に描かれた紋章は美しくありません。長い年月をかけて、勝れた美意識によって完成された紋章の形は、ゆるぎないものです。それを正しい姿で伝えてゆこくとが大切だと思います。 形の基礎となる作図を紋章の「割り出し法」と言います。紋章上絵師の手によって、長い間継承されてきた伝統技法です。(泡坂妻夫著「卍の魔力、巴の呪力」)

違い釘抜きの作図
(1)違い釘〆割
・「平安紋鑑」「紋之泉」「紋の志をり」・・・廻せし分廻しを上下を七分一づゝちゞめ其分廻しを左右に立て輪違いを作りで割るなり
・「紋章大集成」(吉沢恒敏編著)・・・直径の七分の一を上下減らす(割り出し図は上記各紋帳と同じ)
これを私の解釈で図示してみた。
基本円の上下七分一を求め その分廻しを左右に立て輪違いを作り それぞれ同じ中心で小さい輪違いを作る 各円に内接する隅立ての正方形を作る 小さい方の円でも同じことをする 片方の釘抜きを作る 違い釘抜きの完成


(2)八つ割り
・作図にあたっては、泡坂妻夫著「卍の魔力、巴の呪力」参考にした
先ず隅立ての正方形、次にこれに内接する平の正方形 四等分された正方形の中心点を結び、16個の正方形に 一番上と一番下の正方形の左端を結ぶ。同様に右端を結ぶ(2本の赤色垂直線) 赤の垂直線と基本水平線の交点をそれぞれの中心にして、基本円に片側が内接する2つの円を描く 同じ中心で、隣の円が基本対角線と交わった点を半径とした円をそれぞれ描く これらの円に内接する隅立ての正方形を描く 違い釘抜きの完成

違い釘抜の作図(平安紋鑑) 違い釘抜の作図(八つ割り)

===>>Top page
Ads by Sitemix